顎<下>セルフケアで改善 顎関節症を治す3つのリハビリ法
「顎関節症の大半は、発症しても時間の経過とともに症状が和らいでいきますが、寄与因子を解消しないと症状が長引いたり、仕事が忙しいときなどに再発を繰り返します。しかし、顎関節症の多くはセルフケアで改善します。それは『TCHのコントロール』を基本とした寄与因子の管理と、『リハビリトレーニング』の2つです」
TCHのコントロールは、クセになっている上下の歯を接触させる行動を変えていく。それには付箋などを張り紙として使う。
「歯を離す」などと文字やイラストを書いて、職場や自宅などの目につきやすい場所にたくさん張る。そして、気づいたら力を抜いて歯と歯の離れた楽な状態をつくる行動を繰り返すのだ。
■ちょっとつらい程度が効果を高める
リハビリトレーニングは、顎の関節や筋肉を鍛え、耐久力を上げるための訓練。顎の痛みが強い急性期のときは避け、症状が少し和らいできたら始めるのがいい。食事で顎を動かした後や入浴後など、血行がある程度良くなっている状態のときに行う。