コロナ禍のインフルエンザ対策<上>唾液が付くものを共有しない
家庭内の接触感染を防ぐには、唾液が付くものは共有しないこと。コップ、ペットボトル、歯ミガキ粉、タオルなど。洗面台も歯ミガキのうがいのときに唾液をまき散らすので、常に掃除しておくべき場所だ。
「新型コロナはステンレスやプラスチックの上では3日間くらい生きているといわれます。室内の取っ手やノブなどの部分も、こまめにアルコール消毒をする。できれば玄関に消毒液を置いておき、帰宅したら玄関で手を消毒してから室内に入り、ウイルスを自宅に持ち込まないのがいいでしょう」
新型コロナに対する室内の温度・湿度管理の有効性は、まだはっきりしたデータは出されていない。
インフルに対する有効性は、1961年にG・J・ハーパーが発表したウイルスの生存率の実験結果では、低温低湿度で活動が高まった。
一方で、2018年に発表された米ピッツバーグ大学医学部からの報告では、7段階の湿度(23、33、43、55、75、85、98%)でインフルウイルスはどの相対湿度でも感染力が弱まらなかった。