コロナ禍のインフルエンザ対策<上>唾液が付くものを共有しない
インフルウイルスの活性に関する適正湿度に関して結論は出ていないが、線毛などののどの免疫防御機能を考慮すると「室温20~22度くらい、湿度50~60%くらい」に保つのが目安とされている。
■インフルエンザの予防ワクチン接種は10月スタート
「それにインフル対策で、最も有効なのはワクチン接種です。ワクチンの供給は例年通り10月から始まりますが、高齢者や基礎疾患をもつ人には10月中旬から、健康な人では10月下旬から接種を勧めようと考えています。それはワクチンの持続効果は5カ月くらいで、インフルの感染は通常10月上旬よりも3月上旬の方が多いからです」
65歳以上では肺炎球菌ワクチン(23の型に対応)の定期接種も行われている。
今年から13の型に対応したワクチンが年齢制限なく任意で受けられるようになっている。50~60歳代で基礎疾患をもつリスクの高い人は、受けておくといいという。
インフルエンザは流行時期に合わせ、毎年、第36週(8月末~9月初旬)から翌年の第35週までの1年間がインフルエンザシーズンとされている。そのため「2020~2021年」シーズンは2020年8月31日から2021年9月5日までとなる。