とどめ刺す「セカンドオピニオン」はより苦しみを与えるのでは
その後も、目と目が合ったまま時間が過ぎていきました。
しばらくしてから、Kさんは淡々と切り出しました。
「分かりました。担当医には『痛みのないように』とお願いしてみます。ありがとうございます」
それからこんなやりとりがありました。
「そうですね。これからの体の状況に応じて、担当医と相談し、つらいことなどに対応していただくのが良いと思います」「先生、私、どれくらい生きられますか?」
「それははっきり言って分かりません。今のような状態がずっと続くこともありますし、食べられなくなって、早く亡くなる方もおられます。よく医者が『あと何カ月』とか言いますが、当たらないことが多いのです」
■患者からすれば「あきらめろ」と言われている
Kさんの場合でもそうですが、当然、医師は患者本人に真実を話します。それはそうなのです。本人の人生です。その場しのぎで、甘い言葉でウソをつくことはあり得ないのです。