肺がん治療に新たな選択肢 2種の薬の組み合わせで余命が延びる

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「経口薬で副作用も少ない。そこでEGFR遺伝子変異陽性肺がんに最初からオシメルチニブを使ってみると有効で再増悪までの期間が2倍長くなることが分かりました。そのため、多くのEGFR遺伝子変異陽性肺がん患者がオシメルチニブを最初から選ぶことが増えた。ただし効きづらいタイプもあり、治療成績の改善が望まれていました」

 EGFR遺伝子変異陽性肺がんは、「エクソン19欠失」と「L858R点突然変異」に分類される。エクソン19欠失はオシメルチニブの効き目がいいが、L858Rではエクソン19欠失と比べると効き目が落ちる。

「オシメルチニブの無増悪生存期間(病気の進行を止めた期間)の中央値では、エクソン19欠失は21・4カ月、L858Rは14・4カ月になります」

 オシメルチニブ以外のEGFR―TKIなら、T790M耐性遺伝子によって効き目が悪くなった場合、耐性遺伝子の入ったがんに有効なオシメルチニブに切り替えられる。

 一方、オシメルチニブが効かなければ、耐性遺伝子の問題ではないので、別のEGFR―TKIに切り替えられない。

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