高齢者の1割が脊柱菅狭窄症 手術すべきベストなタイミングは

公開日: 更新日:

■タイミングを逃すと症状が消えずらくなる

 理由は4つある。まず、やがて「間欠性跛行」という症状が出てくる。しばらく歩くとしびれや痛みで歩けなくなり、休むとよくなるが、また歩き出すとしびれや痛みが出てくるもので、生活の質(QOL)が著しく下がる。

 次に、病歴が長引くほど、手術をしてもしびれが改善しにくくなる。

「特に、足裏のしびれは残りやすい。患者さんの中には『砂利を踏んでいるようだ』『皮を一枚挟んでいるよう』と話す方も。しかし、早い段階で手術を受ければ、しびれがなくなる可能性が高くなるのです」

「足裏のしびれ」が起こるのは、脊柱管狭窄症の中でも「馬尾型」というタイプ。このタイプは陰部の感覚が鈍くなり、肛門括約筋もまひしやすくなるため、膀胱直腸障害、つまり尿漏れや便を我慢できないなどの症状が出る恐れがある。まれではあるが、馬尾型に椎間板ヘルニアや背骨の骨折が加わると一気に膀胱直腸障害がひどくなるケースもあるので早い段階で手術を受けた方がいい。これが3つ目の理由だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…