顔が「白い」と夫に言われ…東ちづるさん胃がん克服を語る
ボランティア活動で学んだこととしてもうひとつ大きいのは、検査結果や治療の説明を受けるときは、許可を得て録音や録画をすること。先生のお話をすべて覚えていることはなかなかできないですし、今回はコロナ禍で家族も診察室に同席できなかったのでなおさらです。あとから家族にそれらを送って情報共有しました。
■入院中も仕事をしていた
病院の都合で入院延期もありましたが、今年2月に10日間ほど入院して、無事、仕事復帰しました。というか、入院中から仕事していました。
じつは「東京2020NIPPONフェスティバル」のひとつとして、8月22日から世界配信される「MAZEKOZEアイランドツアー」という映像作品の総指揮を担当していまして、その台本書きやら音楽選び、衣装デザインなどを病室でもやっていたのです。家にいるより集中できたので、むしろはかどりました。
でも、胃がんになってつくづく思ったのは、「粗末に扱ってごめんね」という自分の体への謝罪と反省です。私の場合、「自分自身がこうした病気をつくった」と思っています。まず、父方にも母方にも誰もがんになった人がいないんです。さらにコロナ禍に見舞われて、生活が乱れに乱れました。