蒸し暑い日でもスルスル入る宮崎の「冷や汁」もどき
蒸し暑い日が続いている。こんな日は、宮崎県の郷土料理である冷や汁はいかがだろう。
冷や汁は、麦味噌とゴマをすり鉢ですり上げて混ぜたものを焼き、それを冷たいだし汁でのばし、アジの干物などの焼いた魚、崩した木綿豆腐、キュウリ、大葉やミョウガなどの薬味を入れたもの。
麦ご飯やそうめん、冷や麦、うどんにかけて食べる。麦味噌がなければ、普通の味噌でもいい。口の中がさっぱりし、食欲がないときでもスルスル入る。夕飯にもいいが、在宅勤務中の簡単昼ごはんや、炭水化物を抜けば日本酒のアテにもぴったりだ。
とはいえ、「暑いから干物や味噌を焼くのすら嫌だ」「味噌やゴマをすり鉢ですり上げるのも面倒」という場合もあるだろう。
ものぐさ記者がよくやるのが、味噌にカツオ節を混ぜて少量のお湯で溶き、そこに氷水を加えてちょうどいい味加減までのばす。そこに手で割った木綿豆腐、手でちぎった青ジソ、同じく手でちぎったトマト(汁ごと)、すりゴマを加えた「冷や汁もどき」。調理用ハサミでミョウガやキュウリを切って入れたり、サバ缶を汁ごと入れることもある。
豆腐やサバ缶でタンパク質が取れるし、トマトの酸味で爽快感がより増す。湯すら沸かしたくないときは、少しずつ水を加えればOK。だしが弱いと感じたら、白だしやめんつゆを少量入れてもいい。汁だけたくさん作って冷蔵庫で冷やしておき、豆腐、野菜、薬味を食べる都度、入れるのも手だ。お試しあれ。