災害時に困らない!慌てない! 用意すべき健康災害グッズ
しかし、お薬手帳があれば、いつも飲んでいる薬を正確に確認できる。緊急時には処方箋がなくても薬を処方してもらえるケースもある。
「最近はジェネリック医薬品(後発医薬品)も多く、製品名だけではうまく伝わらないこともあります。患者さんによって複数の薬を併用している場合もありますし、禁忌の飲み合わせもあります。薬は適切な使い方をしてこそ、安全かつ効果的に使用することができます。だからこそのお薬手帳なのです」
複数のクリニックにかかっていると、お薬手帳が何冊もある、ということも。薬局に持っていけば1冊に最新の情報を集約して記載してくれるので平時にやっておくべきだ。高齢者では、お薬手帳のコピーをその家族も持参しておくといい。
喘息のように、「普段飲む薬」とは別に「発作が出た時に飲む薬」がある場合、「発作が出た時に飲む薬」は普段は飲んでいないため、気がつけば有効期限が切れていたというケースがある。
「ストレスが高まる上、慣れない環境で過ごさなければならなくなる災害時は、発作が出やすくなります。いざという時のために、有効期限を定期的に確認すべきです」