AZワクチン「血小板減少症を伴う血栓症」の対策は大丈夫なのか

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 今回政府がアストラゼネカ製の使用に踏み切るのは、事情が変わったからなのか。

 そうではない。厚生科学審議会のワクチン分科会に提出された資料によると、欧州医薬品庁が設置している「ファーマコビジランス・リスク評価委員会」は「アストラゼネカ社のワクチン接種者における血栓症関連事象の発生は稀であるが自然発生率を超えており、当該ワクチン接種と血小板減少症を伴う血栓症との因果関係は妥当」と結論付けている。

 つまり、稀とはいえ血液を固める作用のある血小板が減少しながら、血栓ができる可能性のあるワクチンを今回、接種しようというわけだ。

■新型コロナワクチンはすべて「特例承認」

 厚労省は日本脳卒中学会、日本血栓止血学会が、診断・治療の手引を作成・公表しており、万一の場合の体制は整っていると言いたげだが、本当に大丈夫なのか?

 ちなみにアストラゼネカ製の接種後の血栓症関連事象について英国データでは次のように報告されている。

 1回目100万回接種について18~49歳は22.1件、50歳以上で11.2件。2回目では18~49歳で0.9件、50歳以上で1.8件。

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