AZワクチン「血小板減少症を伴う血栓症」の対策は大丈夫なのか
これは現在供給不足に陥っているファイザー製、モデルナ製ワクチンの不足分を補うため無理をしているのではないか。
とはいえ既にアストラゼネカ製ワクチンの添付文書の改訂も進んでおり、アストラゼネカ製ワクチンの接種が始まるのは時間の問題だ。
改訂の主なポイントは該当者に「毛細血管漏出症候群(CLS)の既往歴のある者」を加えるほか、「重要な基本的注意」の項に、血小板減少症、CLS、ギラン・バレー症候群に関する注意喚起を掲載。「副反応」には血小板減少も加えた。
ワクチン接種で新型コロナ感染症に罹患する確率や重症化リスクを抑えられれば、高齢者や基礎疾患のある人の新型コロナ死を回避できる可能性がある。それを理由に政府は「副反応のリスクの方が、ワクチンを接種せずに新型コロナにかかるリスクよりもはるかに小さい」としてワクチン接種を推奨している。
その理屈はわかる。しかし、副反応で問題が起きた時に直接の被害を受けるのは接種した本人で、健康は取り返しができない。まして、現時点では正規の「承認」が下りた上で使用されているワクチンはなく、すべては「特例承認」により使用されている。
だからこそワクチン接種の判断は、個々人で異なるメリットとデメリットを見極めたうえで行う。今後はそのことがより大切になりそうだ。