新型コロナ治療で使われるステロイド薬は早期に使うと逆効果 医師が解説

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルス感染症の新たな治療薬「ソトロビマブ」が登場した。これで、コロナ治療での使用が承認された薬は5種類となり、選択肢がさらに広がったといえる。その一方、これまで使用されてきたステロイド薬について、投与のタイミングを誤ると逆に悪化させる懸念が指摘されている。新型コロナ患者を受け入れている東京・江戸川病院グループで臨床にあたる伊勢川拓也医師(総合診療科部長)に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 現在、新型コロナウイルス感染症の治療での使用を承認されている薬は5種類ある。そのうち、「レムデシビル」(抗ウイルス薬/エボラ出血熱)、「バリシチニブ」(分子標的薬/関節リウマチ)、「デキサメタゾン」(ステロイド薬/重症感染症・間質性肺炎)は、いずれも重症・中等症の患者が対象だ。

 抗体カクテル療法で使われる「ロナプリーブ」は軽症者用で、発症から7日以内に新型コロナウイルスの働きを抑える2種類の中和抗体を点滴で投与する。重症化リスクが高い50歳以上や基礎疾患がある人で、酸素の投与が必要ない患者に使われる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し