著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

コーヒーは「対ストレス」に超優秀! 飲んでよし嗅いでよし

公開日: 更新日:

 また、米レンセラー工科大学のバロンが行った研究(1997年)では、大きなショッピングモールの中で、いったコーヒー豆やクッキーといった良い匂いが店内から漂っていると、落ちたペンを拾ってくれたり、お札の両替などを頼まれても快諾してくれるようになったりする――といった調査結果が明らかになっています。コーヒー豆などのいい香りは、人の親切心に影響を与えると示唆されたのです。

 また、人に親切にする「向社会的行動」で、幸福度が上がるという研究結果もありますから、相乗効果でさらに気分がよくなりそうですね。

 コーヒーの効能はこれだけではありません。「コーヒーナップ(コーヒーの昼寝)」といって、コーヒーを飲んだ後、30分ほど寝ると、頭がすこぶる冴えると科学的に証明されています。

 脳に良い影響をもたらすカフェイン効果は30分後といわれているため、昼寝の相乗効果とともに覚醒度が上昇すると考えられます。

 良いことずくめのコーヒーですが、夜に飲む場合は注意。コーヒーに含まれるカフェインは、摂取後、体内に残り続けます。摂取した半分の量が平均5~7時間ほど体内に残っているため、夕食後にコーヒーを1杯飲むと、深夜までその半分のカフェインが残り続けます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…