著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

座りっぱなしは「心臓病」「糖尿病」「がん」のリスクを高める

公開日: 更新日:

 全都道府県で、緊急事態宣言が解除されました。再び宣言が発令される可能性もなきにしもあらずでしょうが、ひとまずは、だんだんと人流が活発化していくことが予想されます。今まで家の中で多くの時間を過ごしていた人も、旅行や買い物などを楽しめる。ホッと胸をなで下ろしている人も多いのではないでしょうか?

 一方で、ステイホームに慣れてしまい、外出をおっくうに感じてしまう人もいるかもしれません。家から出ずにゲームや動画配信の観賞三昧なんて方も珍しくないと思いますが、アメリカでは「Sitting Kills You」と報道されるほどで、座りっぱなし……つまり体を動かさないと、さまざまな罹患リスクを高めかねないといわれています。適度に体を動かすことは大事なんですね。

 実に、日本の成人は1日で平均約7時間座っているといわれ、これは世界一の長さというデータもあります。ただでさえ座りっぱなしの状態が多いというのに、休日もだら~っと動かずにいるのは、お勧めできません。オーストラリアの研究機関によると、1日の総座位時間が4時間未満の成人に比べて、8~11時間の人では死亡リスクが15%増、11時間以上だと40%増という話もあります。

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