元ソフトバンク攝津正さん白血病との闘いを語る「鼻血が5時間止まらなかったことも」
ところが、そこでアレルギー検査を受けたら、医師が「あれ?」とつぶやいたあと、「もう一度、血液検査をしてください」と言ったのです。少し不安になって、「これは何かあるのかもしれないな」と半信半疑の状態で血液検査を受けました。すると、しばらくして今度は「血液内科へ行ってください」と告げられました。その瞬間、「ああ、これはもうやばいやつだな」と察しました。
血液内科なんて普通の病気じゃ行かないところじゃないですか。
その日のうちに血液内科の先生に対面すると、あっさり「たぶん白血病です」と言われました。 すでに年末だったので、「慢性骨髄性白血病」という結果を聞いたのは今年の年明けでした。ちょうど2人目の子供が生まれる直前でしたし、上の子供も4歳になったばかりだったので、病名を聞いたときは怖いというよりも「どうしようかな」と家族のことを考えました。
そのあと、「今は治せる病気ですから大丈夫」と聞いて若干落ち着いたものの、白血病は白血病ですからね……妻ともいろいろ話しました。
彼女は臨月でしたし、コロナ禍だったので、最初はひとりで結果を聞いたのですが、病名を知って妻に電話をしたら、泣きながら駆けつけてきてくれました。あとから聞いた話では、そのときすでに「万が一のときは、ひとりで子供たちを育てなきゃ」という心構えはしていたようです。