ワクチン接種とも関係あり?コロナ禍で「帯状疱疹」が増加している
帯状疱疹は水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスで起こる。水ぼうそうが治った後もウイルスは神経節に潜伏。加齢、過労、ストレス、体調不良などで免疫力が低下すると活性化し、帯状疱疹を発症する。
「コロナ発症で体力が落ちることは十分に考えられますし、コロナ禍でストレスが増えた人は多いでしょう。外出制限や在宅勤務で運動量が減れば体も弱る。ワクチン接種後、体調不良に襲われる人も珍しくない。コロナやコロナワクチンで帯状疱疹が増えているとすれば、これらの免疫力低下が原因だと考えられます。ただし、海外からはワクチン接種後に、ほんのわずか帯状疱疹のリスクが上がるという報告もあります。しかし、重症化はしないのでそれほど心配はないと思います」(葉山医師=以下同)
■痛みを伴う水膨れができたら2~3日以内に受診
帯状疱疹の症状は、多くは体の片側の皮膚に神経痛のような痛みが起こり、水膨れを伴う赤い発疹が帯状に表れ、痛みが強くなる。治療の中心は抗ウイルス薬の服用。発疹が出てから72時間以内の服用が望ましい。