【重症熱性血小板減少症候群】マダニの活動が盛んになる季節は細心の注意を
SFTSウイルスには、抗ウイルス薬などによる治療法はありません。対症療法が主体になります。「ファビピラビル」(商品名アビガン)は動物実験で治療効果があることが示されているのですが、現時点では、SFTS患者に対する治療効果は証明されていません。そのため、大事なのは感染を防ぐことです。
とにかく、野外でマダニにかまれないことが大切です。特にこれからの時季(春から秋にかけて)はマダニの活動が盛んになるので、例年報告数が増加します。
コロナ禍の中、屋外でキャンプなどを行う人も増えていますが、草むらやヤブなどマダニの生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような肌を露出するものは履かないといったように、肌の露出をできるだけ少なくすることを心がけましょう。