いきなり週単位、月単位と言われても…胃がん患者の心の叫び
トイレが大変です。看護師さんを呼ばないと出来ないのです。
医師の回診は、土日はなくて、待っていた月曜日の朝にありました。若い女性の医師でした。
「どうですか?」
「はい」
「お腹が張りますか?」「はい」
思い切って、私は聞きました。
「先生、私、死にますか?」
「誰だっていつかは死にます」
「そうじゃなくって、私はあとどのくらいで死にますか?」
「あなたの場合は、黄疸の進み具合によると思います。週単位の方もおられますし、月単位の方もおられます。年単位とは言えないと思います」
なんだか、この返答で医師はうまく逃げたなと思いました。
ずっと働いてきて、何も悪いことはしていないし、理不尽のような気がします。こんな、いきなり週単位、月単位と言われても、何も出来やしない。入院していて、そんなこと言われても理不尽です。何か出来る状態なら、やりたいことをやって終われるけど、動けずにベッドにいて、週単位……そう言われても……でも、自分から聞いたのですからね。