いきなり週単位、月単位と言われても…胃がん患者の心の叫び
ある緩和病棟のベッドのそばにある床頭台の引き出しの中に、こんな書き置きがありました。
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私は57歳の男性、胃がんです。一人では動けなくなって、病院の緩和病棟のベッドに入れてもらって10日目です。
3年前、大学病院の外科で手術して、それから抗がん剤治療をしました。吐き気やだるいのを我慢して受けました。治療が終わった頃はがんの転移はありませんでした。そして担当医の言われる通りに、定期検査と胃ぐすりを飲んできました。1年前、肝臓に転移が見つかりました。CTで肝臓全体に、大きいのと、小さいのがばらばらとありました。その時はセカンドオピニオンを3カ所まわりました。肝動注療法、超音波を見ながら針で焼く治療、温熱療法、いずれもがんが肝臓全体にあるから無理だと言われました。
どこも同じ答えで、今の担当医が言う抗がん剤の点滴治療を勧められました。それで抗がん剤治療を頑張ってきたけれど、この間、担当医から治療はもう無理だと言われました。