日本で一番感染者が多い性感染症「性器クラミジア」を甘く考えてはいけない
最近はオーラルセックスが一般的になり、咽頭クラミジアも少なくない。また、AVの影響でいわゆる“顔射”が当たり前になったせいか、目から感染して目、耳、喉の病気になることもあるという。
「女性の場合は、クラミジアに感染すると不妊症に注意しなければなりません。卵管の閉塞や周囲の癒着を発症する場合があり、クラミジアに感染するたびに卵管性の不妊症になる確率が20%ずつ高くなるともいわれています」
卵管とは子宮と卵巣をつなぐ管のこと。精子と卵子の通り道であり、両者が出合い受精する場所である。そこが狭くなったり、詰まったりすれば、妊娠が難しくなる。
そんな性器クラミジアが新型コロナ感染症が拡大して以降、少しずつ感染拡大している。
国立感染症研究所のホームページによると今年4月の報告数は2342件。一方、2019年4月の報告では2123件、18年4月は1850件、17年4月は1858件だったから、性器クラミジアの感染報告数は新型コロナ感染症が流行する前に比べて増えている。