また、腹水細胞診でがん細胞が見つかり、原発が分からない場合、がん性腹膜炎として化学療法を行い、著効した場合はその後に開腹して、卵巣など他にがんがないかを確認するセカンド・ルック手術を行うこともあります。
原発不明がんは、すでに転移した先でがんが見つかることから、がんの病期としては進行しているわけです。ただ、個々の患者によってその病状や治療法は異なります。ですから、その後の経過も大きく違ってきます。
成人固形がんの1~5%を占めるとされますが、日本では原発不明がんに関する全国規模の統計はなく、正確な罹患率は不明です。