シェリー めぐみ
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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

ネイティブ・アメリカンの平均余命が劇的に短くなった理由

公開日: 更新日:

 コロナへの感染率も他人種の1.5倍ですが、それだけではありません。ドラッグ過剰摂取死や慢性の肝臓病などが、寿命を縮めてきました。現在の平均余命は65歳で、全米平均の76歳より11年も短くまさに開発途上国レベル。とても現代のアメリカとは思えません。

 このような深刻な格差の原因として指摘されているのは、明らかな制度的人種差別です。制度的人種差別は、法律や社会の慣例に組み込まれた差別のこと。アメリカではジョージ・フロイド殺害事件で、黒人に対する警察の過剰な暴力と、隠蔽が暴露されました。差別は雇用教育、医療にまで根深く浸透しています。コロナ禍で黒人やヒスパニックの死亡率が高いのも、同じ理由です。

 最大の問題は、差別している側が気づかない、または見て見ぬふりをする場合が多いことです。ブラック・ライブス・マター運動後にようやく顕在化していますが、解決までの道のりは限りなく遠いというのが現状です。

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