食べられる幸せに感謝しなければ…食道がんの知人と話して思ったこと
秋になるとイナゴを捕まえて、佃煮にして食べました。カリカリしていて、けっこうおいしかった思い出があります。最近は田んぼにイナゴがいなくなったので、食べられなくなりました。
小学校に入学した春、母が結核の病院から退院して、一緒に暮らせるようになりました。この時、私はすきやきを初めて食べました。肉と糸こんにゃくがおいしかったのですが、「いとん、いとん」と言って、大人を笑わせたことを思い出します。この時、バナナも初めて食べました。「世の中にはこんなにおいしいものがあるんだ」と思ったものでした。
高校受験の時は「合格したら寿司を食べたい」と父に言った記憶があります。ただ、その時の寿司の味は覚えていません。
大学生の頃、日本海ではハタハタがよく取れた時期がありました。下宿では、焼いたハタハタが連日続いたことがあって、一時、少し嫌いになりました。ところが、今はハタハタは魚屋さんではなかなか手に入りません。たまに妻が「ハタハタがあった」と言って買ってきて、味噌で焼いてくれます。とてもおいしいです。