諦めないがん治療には「ハイパーサーミア療法」 負担が軽く高い効果

公開日: 更新日:

 放射線治療後のがん細胞は、そのダメージを回復しようとするが、加温でその修復が阻害される。とくに42度以上の加温は放射線増感作用が顕著であることが知られている。うれしいことにハイパーサーミア療法は治療器の上で患者は40~50分横たわるだけでよく、治療費も公的保険が利くため安い。しかも、何度でも治療が可能。諦めないがん治療にはピッタリだ。

 今後は、高度先進医療などを行う公的病院と連携して地域でがん患者を支える体制作りを進めたい、という藤木院長。12月9日午後7時から「サンシップとやま」(富山市)で「低侵襲がん治療の試みとがん予防について」という演題の一般向け講演を行う予定だという。ハイパーサーミアを加えた新たな集学的治療法が日本のがん治療の標準となる日もそう遠いことではないかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造