長く病院とは無縁だが急に体調を崩し慌てて「在宅」を開始するケースも
「こんにちは。ご飯全然食べてないですか?」(私)
「昨日、おかゆ3口と野菜ジュースをコップで2杯飲みました」(妻)
「お薬は飲んでいますか?」(私)
「飲んでないんです」(妻)
「糖尿が少しあるとお聞きしたんですが……。そういったお薬も飲んでないですか?」(私)
なんの事前の準備のないまま、とりあえず在宅医療を紹介されたといったご様子でした。
「吐いたのは?」(私)
「先日でした」(妻)
「どういうものを吐きました? 黒かったり赤かったりは?」(私)
「黒かった」(患者)
「健診とかは?」(私)
「行ってないです」(妻)
衰弱しているご様子。しかし患部はどこか、問診で手探るしかない。私たちも戸惑いを隠せませんでした。しかし、患者さんにとってなにが一番必要で、どうすれば安心できるのかを考えたのでした。