最期の時を飼い猫と一緒に過ごしたい…だから自宅を選ぶ
「口から取りますか、それとも点滴で?」(私)
「飲めます」(患者)
「そうしたら、まずは口から水分を取ってもらって、今日ダメそうだったら明日から再開できるようにしましょうか」(私)
「1日の最低は?」(患者)
「食事の状況も見てですが、500ミリリットルですかね」(私)
「そんなに飲めないよね」(患者)
「水じゃなくてお好きなドリンクでいいですよ」(私)
私たちのやりとりをまるで聞いているかのように、患者さんのベッドの下で猫ちゃんが丸まっています。
その瞬間なんとも穏やかな時間が流れているのを感じたのでした。