「顎関節症」を治すために知っておきたいこと 原因は何か?
顎関節症は、「一生の間に2人に1人は経験する」という報告もあるほど、悩む人が多い病気だ。「いまにし歯科診療所」(東京・世田谷区)の今西祐介院長は、「顎関節症の適切な治療を受けられず、それによって二次的な症状を抱えている人もいる」と指摘する。
・口を開けようとすると顎が痛い
・顎が痛くて口を開けられない
・顎を動かすと変な音がする
この3つが、顎関節症の典型的な症状だ。
「口を40ミリ以上開けられるかどうか。握り寿司1貫をそのまま口に入れられるかを目安にするとわかりやすいでしょう。顎関節症がひどい患者さんでは、口が10ミリ程度しか開かなかった人もいました」(今西院長=以下同)
顎関節症は、二次的な症状も招く。頭痛、耳鳴り、目の疲れ、首・肩の凝り、腰痛、女性なら月経痛などだ。顎関節症の改善に伴い、頭痛や凝り、月経痛などが改善した人は珍しくないと、今西院長は話す。
顎関節症を引き起こす要因は多岐にわたる。