【検診の基準値】と「臨床判断値」は必ずしも一致しない 「要注意」は危険な状態?
たとえばLDLコレステロールなら、140が臨床判断値で、それを超えると治療の対象になります。またその時点で、われわれは「患者」となります。そこから先は、食事療法や運動療法を試すか、薬を飲むか、医者との相談です。
中性脂肪は150が臨床判断値です。だから健診で400を超えて「まだ『要注意』だったから……」と安心していると、医者に怒られてしまうわけです。
しかもそれらの数字は、まだ健康上の具体的な問題がない段階での数字です。もしすでに動脈硬化が起こっていれば、臨床判断値はもっと低い数字になります。糖尿病や高血圧などの合併症があれば、さらに厳しい数字が言い渡されるでしょう。
そういうわけですから、健診で「要注意」が出たら、放置せずに数字を良くする努力をするべきですし、医者に相談するのもいいでしょう。