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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【検診の基準値】と「臨床判断値」は必ずしも一致しない 「要注意」は危険な状態?

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 たとえばLDLコレステロールなら、140が臨床判断値で、それを超えると治療の対象になります。またその時点で、われわれは「患者」となります。そこから先は、食事療法や運動療法を試すか、薬を飲むか、医者との相談です。

 中性脂肪は150が臨床判断値です。だから健診で400を超えて「まだ『要注意』だったから……」と安心していると、医者に怒られてしまうわけです。

 しかもそれらの数字は、まだ健康上の具体的な問題がない段階での数字です。もしすでに動脈硬化が起こっていれば、臨床判断値はもっと低い数字になります。糖尿病や高血圧などの合併症があれば、さらに厳しい数字が言い渡されるでしょう。

 そういうわけですから、健診で「要注意」が出たら、放置せずに数字を良くする努力をするべきですし、医者に相談するのもいいでしょう。

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