【胸部レントゲン写真】肺がん検診での発見率は0.05%程度
健診で肺がんが見つかる確率はどのくらいでしょうか。はっきりした数字は出ていませんが、肺がんのみに特化した「肺がん検診」の数字は分かっています。それによると、見つかるのは2000人に1人程度だそうです。
肺がん検診では、正面と側面の2枚を撮影します。正面のみだと、肋骨や背骨、心臓の影に隠れて、がんが見えにくいことがあるからです。しかし、普通の健診で撮るのは、正面からの1枚だけ。しかも、読影する医師の技量に大きなバラつきがあるといわれています。見落とされる可能性は否定できません。
ですから、職場健診にレントゲンを残しておくよりは、肺がん検診の受診率を上げたほうがいいのですが、今のところ、そういう動きはなさそうです。