若い頃のように熟睡できない…悩む高齢者は自身の「眠りの状態」をしっかり把握する

公開日: 更新日:

「ただ、入院が必要なうえ費用が3割負担で2万~5万円ほどかかるので、まずは簡易型PSG検査を受けてみるのもいいでしょう。レンタル装置を使って自宅で行う検査で、就寝時に手首、指、胸にセンサーを装着するだけです。一部メーカーの装置は、レム睡眠とノンレム睡眠の割合など睡眠のリズム、睡眠の深さ、睡眠中の体の向きも調べることができます。SASなどが疑われる場合は保険適用となるので、費用は3割負担で3000円程度です」

 自身の睡眠の状態が客観的なデータではっきり示されるため、実際は眠れているのに満足感がない人も、検査結果を目にしただけで納得できるケースは多いという。

「もしも検査でSASなどの睡眠障害がわかれば、治療を開始すれば睡眠の質は改善が望めます。さらに、はっきりした検査結果が出ることで、実際は必要のない睡眠薬が処方されるケースを避けることができる。現状では、本人の『眠れない』という訴えだけで、安易に睡眠薬を処方する医療機関が少なくない。それにより、副作用で転倒や骨折、交通事故を起こしたり、集中力や注意力の低下、健忘、依存などのトラブルが生じる危険があるのです。検査で睡眠の状態が把握できれば、そうした無用なリスクの回避につながります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由