モニターを見るだけで認知症かどうかわかる 新検査システムが保険適用に

公開日: 更新日:

 健常者の場合、いくつかの図形の中から似ている部分、似ていない部分を見つめ、同じ図形を選び出し、注視する。しかし認知機能が低下している人では、似ている部分、似ていない部分を見つけられず、視線がランダムに画面上をさまよう。

「タブレット端末のカメラで、目の形態を画像処理で分析し、視線の向きを調べる。このアイトラッキングで出たデータを計測、定量化することで認知機能をスコア化するのです」

 検査時間は約3分と非常に短い。“見るだけ”なので、被験者が「質問の答えがわからない」などと恥ずかしい思いをしなくて済む。タブレット端末のチップが瞬時にスコア化するので、専門スタッフを確保する必要はなく、検査をする側の知識や経験に依存せず、客観的に評価できる。

 さらに、従来の検査にはない大きな特徴がある。MMSEも長谷川式も30点満点のテストで、1つの質問につき正解か不正解しかなく、30点満点の評価しかできないが、「ミレボ」は、連続的に視線の動きを追う。見ている場所、見ている時間、見る順番など得られる情報が多く、より高精度の評価ができるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造