高齢者の再手術では術後の「リハビリ」と「食事」が重要
そのため、術後の食事は「本人が好きなものを許容できる範囲で好きなだけ食べてもらう」という方針をとっています。患者さんの食べたいものをご家族らに持ち込んでもらう場合もありますが、基本的には病院側が「病院食」=「治療食」という形で対応します。病院食のメニューは決まったパターンにはせず、本人の好みに合わせた献立に変更できるようにしています。心臓手術後の高齢者はカロリーを多めにとってもらう時期でもありますから、とにかくまずはなんでも食べてもらうことが大事なのです。
高齢になって心臓の再手術を受ける患者さんは、術後のリハビリと食事にきちんと取り組むことが新たな健康寿命を謳歌していく源となる──それを明らかにしていこうと頑張っています。
■本コラム書籍化第2弾「若さは心臓から築く」(講談社ビーシー)発売中