スポーツでわが子に「ケガをさせない」「繰り返さない」ポイント…スポーツドクターに聞いた

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子どもは骨や筋肉、腱などが成長期にあり、それぞれの成長スピードが異なります。そのため筋骨格構造のバランスが崩れやすい。また、小学生では1年生と6年生では体格や身体能力に大きな差があり、また同じ学年でもその差がみられます。したがって、画一的なトレーニングでは子どもはケガをしやすい。その子の体格や身体能力に即した運動を心がけたい。また急性か慢性かでケガの対処法が異なるので、親も子どもも正しい知識を持つべきです」

 チームのレギュラーの座がかかっているからと、「痛い」という言葉をのみ込んだままの子どももいる。痛い時は痛いと言い出せる環境を親や指導者がつくっていく。動作や表情がおかしければ、どうしたのかと親から声をかけたい。

 さて、対処法だ。

「急性のケガは、その場ですぐにRICE療法をやってください」

「Rest(安静)」「Icing(冷却)」「Compression(圧迫)」「Elevation(挙上)」。むやみに動かさず安静を保ち、患部に氷や氷水を15~20分当て冷やす。皮膚の感覚がなくなったらやめ、感覚が戻ったらまた当てる。患部に弾性の包帯などを巻いて圧迫し、心臓より高い位置に保つ。速やかに行うことで、痛みや腫れを長引かせない。RICE療法は応急処置なので、その後は医療機関を受診する。

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