著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

子供のインフルエンザワクチンのベストな接種タイミング

公開日: 更新日:

 インフルエンザワクチンの接種は、毎年10月上旬から開始されることが一般的です。ただし、ワクチンを接種しても、免疫機能が高まるまでには一定の時間がかかります。

 一方で、ウイルスに対する免疫の持続は数カ月であり、毎年のワクチン接種が必要となります。  インフルエンザ予防においては、ウイルスの流行期に合わせて最適なタイミングでワクチン接種をすべきですが、接種タイミングに関する質の高い研究データは限られていました。

 そんな中、子供に対するインフルエンザワクチンの接種タイミングを検討した研究論文が、2024年2月21日付で英国医師会誌に掲載されました。

 米国で行われたこの研究では、インフルエンザワクチン接種を受けた2~5歳の小児81万9223人が対象となりました。

 米国では、子供の定期健診が誕生月に行われることが多く、健診時にワクチンの接種スケジュールも調整されます。このような小児医療の環境を利用することで、子供の誕生月とインフルエンザワクチン接種との関連性、その後のインフルエンザ感染症の診断率が調査され、最適なワクチン接種のタイミングが検討されました。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース