急増する大動脈弁狭窄症の治療法「TAVI」はどんどん進化している

公開日: 更新日:

 TAVIは、カテーテルを太ももの付け根などから心臓まで挿入し、折りたたんだ人工弁を運んで留置する治療法で、外科手術のように胸を大きく切開したり、人工心肺を使って心臓を止める必要もなく、体への負担が少ない。そのため心臓手術が難しい超高齢者でも受けることができ、13年の10月に保険適用となった。

■年間件数は外科手術より多い

「適用になった当時は、外科手術のリスクが高い患者だけがTAVIの適応でしたが、18年には過去に弁置換手術を行った患者に対する『TAV in SAV』、21年には手術リスクが低い患者や人工透析患者も保険適用となりました。さらに23年には、一度TAVIの治療を受け、その後に再び人工弁が劣化して再治療が必要な患者に対し、2度目のTAVIを行う『TAV in TAV』が実施できるようになりました。90歳を越える患者でもより年齢の低い人と同じようにTAVIが安全に実施されています。そうしたこともあって、現在ではTAVIの実施件数は年間1万件を超え、外科手術よりも多くなっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱