急増する大動脈弁狭窄症の治療法「TAVI」はどんどん進化している

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 TAVIは、カテーテルを太ももの付け根などから心臓まで挿入し、折りたたんだ人工弁を運んで留置する治療法で、外科手術のように胸を大きく切開したり、人工心肺を使って心臓を止める必要もなく、体への負担が少ない。そのため心臓手術が難しい超高齢者でも受けることができ、13年の10月に保険適用となった。

■年間件数は外科手術より多い

「適用になった当時は、外科手術のリスクが高い患者だけがTAVIの適応でしたが、18年には過去に弁置換手術を行った患者に対する『TAV in SAV』、21年には手術リスクが低い患者や人工透析患者も保険適用となりました。さらに23年には、一度TAVIの治療を受け、その後に再び人工弁が劣化して再治療が必要な患者に対し、2度目のTAVIを行う『TAV in TAV』が実施できるようになりました。90歳を越える患者でもより年齢の低い人と同じようにTAVIが安全に実施されています。そうしたこともあって、現在ではTAVIの実施件数は年間1万件を超え、外科手術よりも多くなっています」

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