こうした進化と成績の向上もあって、海外での大動脈弁狭窄症の治療は、75歳未満は外科手術、75歳以上はTAVIと、はっきり選択されるようになったという。
「日本の弁膜症治療ガイドラインでは、手術とTAVIの明確な年齢基準は設定されていませんが、80歳以上はTAVI、75歳未満は手術というのが目安になってきています。ただ、TAVIは保険適用になってまだ10年なので、20年後、30年後といった長期予後がどうなるかわかっていません。今後そうした安全性と有効性がはっきり確認されれば、さらにTAVIが広がっていくのは間違いないでしょう」