ゼノフォビア=外国人嫌悪はメンタルにも悪影響を与える
「ゼノフォビア」という言葉、日本でも聞かれるようになってきました。厳密には、見知らぬ人や外国人に対する恐怖や憎悪を意味します。
直近だとバイデン大統領が、日中印の成長を阻害している要因の1つが「外国人嫌悪」と発言してニュースになりました。
確かに年間100万人もの移民を受け入れているアメリカは、少子化にもかかわらず人口増加を続けています。数だけでなく、世界を相手にするビジネスにとって、多様な働き手がすぐそこにいるのも大きなアドバンテージです。アメリカが経済的に一人勝ちしている理由はまさに移民です。
ただアメリカに外国人嫌悪がないわけではありません。トランプ前大統領は根拠なく、移民を犯罪者扱いする発言を頻繁にしますが、これはゼノフォビアを助長しています。
こうした嫌悪は差別にもつながります。特にアジア系移民やその子供たちは、アメリカ人なのによそ者「永遠の外国人」扱いされ、差別の対象になりやすいことで知られています。暴力をはじめとしたヘイトクライムの犠牲になったり、微妙な差別発言の積み重ね、マイクロアグレッションを受ける場合もあります。