ゼノフォビア=外国人嫌悪はメンタルにも悪影響を与える
こうした外国人嫌悪を言葉や態度によって受け続けると、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるといいます。ルトガー大学のドング博士が、シカゴの中国系アメリカ人の高齢者を対象に行った研究によると、差別はうつ病や健康状態の悪化、社会的孤立のリスク上昇につながることがわかったそうです。差別を経験した高齢の中国系アメリカ人は、自殺を考える可能性が2倍高いことも報告されています。
日本で生まれた相手に「日本語が上手ですね」と言ったり、「あなた〇〇人のわりにはちゃんとしている」などと、その人の人種をけなすような言い方は、ゼノフォビア的です。
価値観や習慣が違う相手が嫌だなと感じることも誰にでもあります。別に好きにならなくてもいいから、相手の権利を認めレスペクトする。それが多様な社会のあるべき姿です。