ベッド編(2)接地面積を小さくすればわずかな力で起こせる
座骨だけに体重をかける
④親指が上になるよう手首を回転させ五指をピンと張ったら、腕を斜め45度上に引き上げ、相手の膝を曲げる。
⑤そのまま中指と薬指で相手の膝に軽く触れ、もう一方の空いている腕を相手の首の後ろに回して中指と薬指で肩に触れ、相手の体を手前に軽く傾けてベッドの端まで引き寄せる。(写真2)
「その際、手前側にある座骨だけに相手の体重がかかる状態にするのがポイントです。奥側のお尻を浮かすつもりで体を傾けたら、コマを回すイメージで⑥相手の両足を手前に一気に引いて体をクルッと90度回転させ、ベッド下に足を下ろしてください。相手がベッドの上に起き上がったら⑦介助者は相手の正面に立った状態で両肩の上に腕を乗せ、肩甲骨の内側に中指と薬指で軽く触れ、体を軽く手前に引き寄せ体勢を安定させましょう」 脳卒中の後遺症など、どんなに介護度が高くても、食事、口腔ケア、リハビリなど、一日の中でベッド上に座ってもらう場面は少なくない。無理な介助を繰り返して腰を痛めないためにも、根津式介護技術を試すといい。(つづく)
■詳しくはYouTubeチャンネル「根津式介護技術」で