自立した高齢者を介護状態にさせないために何が必要なのか?
こうした取り組みをさらに充実させるには、高齢化した大人たちのすてきな人生計画が一人一人に必要で、それには「ブレインヘルスタウン産業」が重要になります。脳の健康を維持する街づくり、といえばいいでしょうか。
欠かせない要素は3つあります。1つ目は「運動機能」で、筋力量と体力を維持して、かっこいい臀部と大腿部を保つことです。2つ目は「コミュニケーション機能」です。認知機能を保つためには毎日の刺激が必要で、人に喜んでもらえる活動ができている間は認知機能が保たれます。その具体的な方法については、今後の連載であらためて詳しくお話しします。
3つ目は「楽しむこと」です。これは、その人の人生経験によって楽しみの質が異なります。たとえば、楽しみは、学び(生涯教育)、エンタメ、挑戦活動、無理のないギャンブル、生活スタイル、工夫、おもてなし、飲食、調理、旅行、スポーツ、スポーツ観戦、アート……などさまざまです。これらの楽しみをどのように継続できるか、仲介する産業が必要になるかもしれません。
これらの3つの要素を実践してくれる拠点が、人口7万~12万人当たりに1カ所は全国に必要だと考えます。各拠点が地方自治体と連携することでさらに設備や内容も充実できます。
実現に向けて、これからもさらに尽力していきます。