「歯ぎしり」は歯周病を悪化させ全身の健康を害する危険あり

公開日: 更新日:

 最近の研究で、歯ぎしりは深いノンレム睡眠から浅いレム睡眠に切り替わる時間帯に起こりやすいことが分かっているが、原因ははっきりしていない。ストレス、歯並びやかみ合わせの不良などが関係していると考えられている。

「歯ぎしりは、強い力で上下の歯をこすり合わせるので、ギリギリ、カチカチといった音で周囲に不快感を与えるだけでなく、体にさまざまな悪影響を及ぼします。歯が大きくすり減って痛みが生じたり、歯が欠けたり、割れてしまうケースも見られます。また、歯周病がある人に歯ぎしりがあると、歯周病の進行が加速して悪化する危険が高くなります。歯ぎしりで歯茎に大きな力がかかり、歯を支えている歯槽骨の吸収が急速に進むためです。ほかに、顎の痛みや顎関節症、頭痛肩こりの原因にもなります」

■マウスピースによる対症療法が有効

 口の中だけでなく、全身の健康のためにも歯ぎしりを放置してはいけない。ただ、いまのところ根本的に歯ぎしりを抑える治療法はない。


「歯ぎしりの対症療法として、『ナイトガード』と呼ばれるマウスピースを作製し、就寝時に上の歯に装着する方法が一般的です。歯にかかる力を分散させ、歯の摩耗を防いだり、歯が欠けたり詰め物やかぶせ物が外れてしまうことを防ぐために効果的です。マウスピースは歯科医が歯型を取り、患者さんの歯の大きさや傾きなどを確認して、フィット感を調整しながら作製します。歯科医が診察してマウスピースが必要と認めれば健康保険が適用され、3割負担で5000円程度で作製できます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱