赤ちゃんが欲しいなら「AMH検査」…妊娠できる残り時間を推測

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 加えて妊孕力と密接に関係するのが、卵子の数だ。

「AMH値が高いほど不妊治療での採卵数が多く、採卵数が多いほど累積出生率は上がります。AMH値は個々でばらつきが大きく、同じ年齢でも高い人もいれば、低い人もいます」

 言い換えると、同じ年齢でも、妊娠ができる残りの時間にばらつきがあるのだ。

「不妊症の治療には、主にタイミング療法、人工授精、体外受精があります。各治療周期で妊娠ができるのは20~30%で、基本的には同じ治療を何度か試し、妊娠できなければ高度な治療へとステップアップしていきます。ステップアップする目安は6カ月周期ですが、AMH検査で卵子の数を知ることで、どのタイミングでステップアップすべきか、計画を立てやすくなります」

■2024年から保険適用に

 不妊治療は2022年4月から保険適用となったが、治療法や年齢、回数に条件があり、AMH検査は体外受精を目的とした場合のみ保険適用だった。タイミング法や人工授精のタイミングでは自費診療だったのだ。しかし、今年の診療報酬改定で変わった。

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