著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

米国の若者に「ズイン」が大人気…急成長のニコチン・パウチに懸念が集まる理由

公開日: 更新日:

 アメリカでは今、ベープと呼ばれる電子タバコに代わって、ニコチン入りのパウチが熱い注目を集めています。しかし同時にその安全性と依存性に対する懸念も高まり、大論争となっています。

 TikTokを開くと、若者たちが「ZYN(ズイン)」を楽しむ映像がどんどん流れてきます。日本のガムのようなカラフルな丸い缶を開けると、中にはやはり大きめのガムに似た形の、小さな白いパウチが入っています。それを唇と歯茎の間に入れると、中に入っているニコチンが滲み出して、タバコを吸った時のような刺激が得られるといいます。

 ズインが広まった理由の1つはSNS上のインフルエンサーですが、特に保守派でトランプ支持で知られるジャーナリスト、タッカー・カールソンがテレビ番組で、「ズインは仕事の効率を高め、男の機能も上げてくれる」と発言したことが大きいと言われています。

 おかげで、ミントからシトラスまでのさまざまな味のズインは、店によっては品切れになるほどの人気です。そのため発売元のフィリップ・モリス社では、新たな工場の建設も計画しています。

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