子どものアトピー性皮膚炎を悪化させない、しっかり治す…「見た目が良くなった=完治」ではない
保湿対策が不十分なことも、共通点として挙げられる。シャンプーや石鹸の多用は、皮脂ばかりか、アトピー性皮膚炎の悪化を抑える皮膚の常在菌も洗い流してしまう。石鹸はよく泡立ててから肌をこすらないようにして使い、入浴後は保湿剤を使うことを心がけたい。保湿剤の量の目安は、前述のFTU1単位が、手のひらの面積2枚分。ティッシュが皮膚に付く程度、と覚えるのもいい(保湿剤の種類で異なる場合もある)。
◇ ◇ ◇
■【抗体医薬】
「デュピルマブ(商品名:デュピクセント)」6カ月以上
「ネモリズマブ(ミチーガ)」6歳以上
「レブリキズマブ(イブグリース)」12歳以上かつ体重40キロ以上
【経口JAK阻害薬】
「バリシチニブ(オルミエント)」2歳以上
「ウパダシチニブ(リンヴォック)」12歳以上かつ体重30キロ以上
「アブロシチニブ(サイバインコ)」12歳以上
※抗体医薬も経口JAK阻害薬も分子標的薬。抗体医薬は抗体を利用して抗原を狙い撃ちし、経口JAK阻害薬はJAK(ヤヌスキナーゼの略称)という酵素を狙い撃ちにする薬