睡眠中の脳の働きが「ひらめき」を生むのはなぜか?
なぜなのか、とても不思議でした。その経験から、どんなに難しいことでも、いつも考えていると何らかの解決策が見つかる習慣がつきました。ひとつの物事だけを考えるのではなく、いろいろなことを考えるのです。すると、時々何かがひらめくのです。ぜひ、みなさんも試してみてください。
■脳を活動させていると認知機能が低下しにくい
2024年11月、富山国際会議場で第67回日本脳循環代謝学会学術集会が開催されました。友人の脳外科医で、富山大学医学部脳神経外科の黒田敏教授が会長を務めたため、私も参加して「攻めのリハビリテーション医療と脳血行再建術における脳循環代謝評価の意義」を発表しました。
その学会の特別講演で、井ノ口馨先生が「睡眠脳による高次情報処理」をテーマにお話しされました。井ノ口先生は富山大学大学院生命融合科学教育部で、分子脳科学を専門にされています。とても興味深い内容でした。脳は睡眠中でも能動的に情報を処理しています。その睡眠中の大脳皮質活動が明らかになったのです。「Nature Communications 2024」に発表されました。