睡眠中の脳の働きが「ひらめき」を生むのはなぜか?
脳は、以前に取得した記憶をもとにして、学習していない推論知識を導き出すことができるそうです。なんと、寝ている間に、勝手に推論知識をつくるといいます。夢を見る人は多いと思いますが、ある事柄についてよく考えていると、推論知識が科学になることがあります。その機序は、以下のように説明されました。
われわれの睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という2つの睡眠段階に分類され、ノンレム睡眠とレム睡眠は約90~120分周期で一晩に3~5回繰り返されます。まず、ノンレム睡眠が散在している記憶を整理し、次に、レム睡眠が整理された記憶から推論知識を計算するのです。つまり、覚醒時には実現が困難な情報処理を潜在意識下の脳が行うことが明らかになったのですから、驚きです。
入眠前に、あれやこれやと考え事を思い巡らすと、翌日、目覚めた時に良いアイデアを思いつく科学が証明されたのです。やはり、科学はとても楽しくて素晴らしいと思います。
睡眠中の処理情報は潜在意識下に存在します。それがリラックスしている最中に意識に上がることがあります。そう、リラックス時にひらめくのです。つまり、勉強して、いつもいろいろと考えていることが大事なわけです。そうすると、勝手にレム睡眠で推論知識がつくられて、ひらめくことにつながるというわけです。ひらめく時間のためには、その人その人に適したリラックスの時間を持つことがとても大切なのです。