更年期女性の7割が「手の不調」を自覚…女性ホルモンが関係している可能性

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「日本手外科学会では、更年期(メノポーズ)以降に現れる手指の不定愁訴を『メノポハンド(=更年期+手の造語)』と提唱しているのですが、医師の間でもまだ認知度が低い。『手指の使いすぎ』『加齢によるもの』『神経の異常によるもの』と患者さんに説明しており、いずれも正しくありません」(平瀬センター長=以下同)

 女性は更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に低下し、閉経後は男性よりもエストロゲン濃度が低くなる。エストロゲンはエストロゲン受容体と結びつき、生殖器、脳・中枢神経機能、循環器、脂質代謝、乳房、皮膚、骨代謝など体のさまざまな機能に深く関わっているので、エストロゲンの分泌が少なくなると、それらの機能に影響を及ぼし、不調が生じるのだ。

「手指に関しては、腱・腱鞘が腫れる、関節周囲滑膜が腫れて指が太くなる、皮膚・軟部組織の張りが失われるといった症状が見られます。腱・腱鞘が腫れて腱鞘炎が起こればばね指になりますし、それが進んで手根管内で神経を圧迫すれば手根管症候群、PIP関節軟骨が摩耗すればブシャール結節となります。関節周囲滑膜の腫れや関節軟骨の摩耗などは、やがて母指CM関節症やヘバーデン結節を招きます」

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