更年期女性の7割が「手の不調」を自覚…女性ホルモンが関係している可能性

公開日: 更新日:

「日本手外科学会では、更年期(メノポーズ)以降に現れる手指の不定愁訴を『メノポハンド(=更年期+手の造語)』と提唱しているのですが、医師の間でもまだ認知度が低い。『手指の使いすぎ』『加齢によるもの』『神経の異常によるもの』と患者さんに説明しており、いずれも正しくありません」(平瀬センター長=以下同)

 女性は更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に低下し、閉経後は男性よりもエストロゲン濃度が低くなる。エストロゲンはエストロゲン受容体と結びつき、生殖器、脳・中枢神経機能、循環器、脂質代謝、乳房、皮膚、骨代謝など体のさまざまな機能に深く関わっているので、エストロゲンの分泌が少なくなると、それらの機能に影響を及ぼし、不調が生じるのだ。

「手指に関しては、腱・腱鞘が腫れる、関節周囲滑膜が腫れて指が太くなる、皮膚・軟部組織の張りが失われるといった症状が見られます。腱・腱鞘が腫れて腱鞘炎が起こればばね指になりますし、それが進んで手根管内で神経を圧迫すれば手根管症候群、PIP関節軟骨が摩耗すればブシャール結節となります。関節周囲滑膜の腫れや関節軟骨の摩耗などは、やがて母指CM関節症やヘバーデン結節を招きます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース