世界で大流行…海外旅行に行く人は「デング熱」に注意!
■スーパー耐性蚊が増殖
注意したいのは、デング熱を媒介する蚊のなかには遺伝子変異により殺虫剤が効きづらいスーパー耐性蚊が増殖していることだ。いまはスーパー耐性ネッタイシマカは日本に定着していないが、日本の国際空港内でも時折、ネッタイシマカの侵入が確認されている。いたずらに心配する必要はないが、その情報は頭の隅には置いておきたい。
では、いまの私たちができることは何なのか?
「デング熱を媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカは昼間活動する蚊です。熱帯では室内でもネッタイシマカに刺されることがあります。特に昼間は皮膚の露出が少ない服装や虫よけの使用などを心がけましょう」(砂原助教)
デング熱流行国から帰国し体調がすぐれないときは医療機関を受診する際に、デング熱の流行国に行ったことを伝えるのは言うまでもない。
「虫よけ」はさまざまなタイプが発売されているが、一部東南アジアでは、日本メーカーが開発した新発想の虫よけクリームが人気になっている。化粧品にも使われるシリコーンオイルを肌に塗ることで、血を吸うため肌に降り立った蚊が足を取られる感覚となり、吸血前に飛び立ってしまう仕組みだという。