世界で大流行…海外旅行に行く人は「デング熱」に注意!

公開日: 更新日:

 なお、デング熱ワクチンは現在世界で2種類が製造・販売されている。

「デングウイルスには4種類の血清型がありますが、血清型間に免疫交差性が乏しく、異なる血清による2回目感染時には最初の感染でできた抗体が防御でなく逆に増強となり、重症化する可能性があります。これを抗体依存性感染増強(ADE)と呼びます。世界で最初に承認されたサノフィ社のデング熱ワクチンは感染歴のない人が接種すると、ADEによると考えられる重症例が多数報告されたことから、感染歴のある人が対象のワクチンとなっています」

 最近登場した武田薬品工業のデング熱ワクチンは感染歴のない人でも効果があることが検証されているが、日本ではまだ必要とされるケースが少ないこともあり、発売されていない。

 蚊は世界で最も人間を殺している生き物で、毎年75万人が蚊が媒介する感染症で亡くなっている。うち数万人はデング熱によるものだ。デング熱を媒介する蚊の生息地域は、地球温暖化により拡大の一途をたどっており、いずれ人類の半分がデング熱感染リスクを抱えるとも予想されている。渡航予定者はもちろんのこと、そうでない人も蚊には注意したいものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース