血液がんの「CAR-T療法」保険適用から5年…その実力は?

公開日: 更新日:

 流れはざっとこうだ。がん治療の過程でCAR-T療法が適しているのではないかと判断されると、CAR-T療法を実施している病院へ紹介され転院。検査の結果、CAR-T療法が適しているとなった場合、専門施設で患者の血液中から採取したT細胞に対し、特定の抗原を認識できるよう遺伝子操作をする。そうやってできたCAR-T細胞(元T細胞)が必要量まで増えたら、患者が入院する医療機関へ輸送、患者に投与される。

 CAR-T療法を受けられる条件として、まず血液がんであること。胃がん大腸がん肺がんのような臓器や組織に腫瘍ができる固形がんは現時点では対象外。

 次に血液がんならすべてが対象となるわけではなく、Bリンパ球(白血球の一種)ががん化した血液がんに限られる。例えば多発性骨髄腫、悪性B細胞リンパ腫、急性Bリンパ性白血病だ。悪性リンパ腫でも、Bリンパ球が関係していなければ対象外となる。

 さらにCAR-T療法は現在4種類あり(注参照)、それぞれ対象とする病気や狙う抗原、適応条件などがやや異なる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…